【蔚】 14画 (11) 準1級


[音] ウツ
 
[訓]  
   

《意味》

  1. 草の名。おとこよもぎ。キク科の多年草。
  2. 草木がこんもりと茂るさま。

【蔚然】うつぜん

  1. 〔あたりが暗くなるほど〕草や大きな木が茂っているようす。(うっそう)
    「蔚然たる原始林」
  2. 勢いがさかんなようす。底の知れないほど立派なようす。
  3. 心がはれないようす。気がめいるようす。
    「蔚然として楽しまず」
然」とも書く。

【薈蔚】わいうつ

  1. 草木がこんもりと茂るさま。
  2. 雲がもくもくとわきおこるさま。
  3. 雲や霧などがたちこめてうるおいがあること。
「薈」とも書く。

《字源》

声符は「尉(い)
「尉」火熨斗(ひのし)で、中に熱気がこもる状態をいう。
「蔚」は、その状態を草木で表して、さかんに繁ることをいう。
「尉」の正字は又」
は折りたたんだ衣服・布で、これに又(手)で火(熨斗(のし))を加える形。
のち官名に用いられたので、別に「熨」の字が作られた。

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