【曳】 6画 曰(2) 準1級
[音] | エイ |
[訓] | ひく |
《意味》
ひく。ひっぱる。長く後ろにひきずる。
【曳航】えいこう
船が引き綱で他の船や荷などを引いて航行すること。
「タグボートに曳航される」
【曳船】えいせん
船を引いていくこと。また、その引いていく船。ひきふね。
【曳尾塗中】えいびとちゅう
仕官して束縛されるよりも、貧しくても自由な身の上を望むこと。
「塗中」は泥の中。亀が尾を引きずって泥の中で生きる意。
荘子が、亀にとっては死んでその甲羅を尊ばれるよりはむしろ生きて尾を泥の中にひきずっている方がよい、というたとえを引いて仕官を断った故事から。
【曳く】ひく
【棄甲曳兵】きこうえいへい
戦いに敗れ、戦意を失って逃げること。
甲を捨てて武器を引きずるさまから。
「甲を棄てて兵を曳く」が書き下し文。
【揺曳】ようえい
尾をひくようにしてゆらゆらとただようこと。また、あとまで長く残っていること。
「水平線に揺曳する蜃気楼」
《字源》
「(きょく)+人」。「」は両手。両手で人をひき動かす形。