【奄】 8画 (5) 準1級


[音] エン
[訓] おお
ふさがる
たちま

《意味》

  1. おおう。上から大きくかぶさる。おおい隠す。
  2. たちまち。にわかに。
  3. ふさぐ。ふさがる。おおいかぶせて通じなくする。また、通じなくなる。気力がなくなる。「奄奄」

【奄美の黒兎】あまみのくろうさぎ

鹿児島県の奄美大島と徳之島だけに生息するウサギ。体は暗褐色で、耳・足が短い。
Wikipedia「アマミノクロウサギ

【奄奄】えんえん

息がたえだえなさま。
「気息奄奄」

【奄忽】えんこつ

ふと。にわかに。「奄然」

【奄然】えんぜん

  1. ぴたりと符合するさま。
  2. おおわれて暗いさま。
  3. ふと。にわかに。たちまち。「奄忽」
  4. 息のたえだえなさま。「奄奄」
  5. 休んでいるさま。

【奄有】えんゆう

おおうように残らず自分のものにすること。
特に、土地をすべて自分のものとし、その土地の所有者となること。
「四海を奄有す」
有」とも書く。

【奄う】おおう

上からかぶせて隠す。
う」とも書く。

【奄ち】たちまち

にわかに。瞬く間に。
「忽ち」とも書く。

【気息奄奄】きそくえんえん

息がたえだえで今にも死んでしまいそうなさま。。

《字源》

「奄」は物をおおう形で「大+(ぼう)「大」は人の形。下部は「黽(ぼう・かえる)の形とみられる。
呪物としてのカエルを覆い隠す呪儀があったのであろう。

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