【艶】 19画 (13) 2級

旧字【艷】 24画 (18) 1級


[音] エン
[訓] なまめかしい
  あでやか
  つや
  うらや

《意味》

  1. つややか。色つやがある。なまめかしい。
  2. [国訓]つや。男女間の情事に関すること。

【艶姿】あですがた

なまめかしく美しい姿。
「えんし」ともいう。

【艶やか】あでやか

なまめかしく美しいようす。

【艶書】えんしょ

恋する人に恋慕の気持ちを書いて送る手紙。ラブレター。

【艶笑】えんしょう

  1. あでやかに笑うこと。
  2. 物語・話などで、好色的なおかしさがあること。エロチックなおかしさ。「艶笑小咄(こばなし)

【艶色】えんしょく

つややかな色合い。つややかな容色。あでやかな美貌(びぼう)

【艶然】えんぜん

女性がにっこりと笑うさま。
「艶然と微笑(ほほえ)む」
「嫣然」とも書く。
男性の場合は「」という。

【艶美】えんび

あでやかに美しいこと。つやつやと美しいこと。また、その美しさ。
艶麗(えんれい)

【艶福家】えんぷくか

幾人もの女性にもてる男。

【艶聞】えんぶん

男女間の恋愛に関するうわさ。
「艶聞の絶えない人」

【艶えんや

なまめかしく美しいようす。
妖冶(ようや)

【艶陽】えんよう

はなやかな晩春の季節。春の日。

【艶】つや

  1. 物のなめらかな表面からでる、全体にわたって一様に落ち着いた感じの美しい光。光沢。
  2. 声が若々しく張りがあり、よく通ること。
  3. 話などに加わるおもしろみや味わい。愛嬌(あいきょう)・世辞など。
  4. 男女間の情事に関すること。色めいたこと。
    艶種(つやだね)(=男女間の情事に関した話題)」

【艶消し】つやけし

  1. 物の光沢をなくすこと。また、そのもの。
  2. 面白みや色気のないこと。また、興趣をそぐような言動。また、そのさま。いろけし。
    「艶消しを言う」「艶消しな話」

【艶艶】つやつや

美しい光沢のあるようす。

【艶かしい】なまめかしい

異性の心をそそるような魅力がある。あでやかで色っぽい。あだっぽい。
多く女性についていう。

【嬌艶】きょうえん

なまめかしく美しいこと。あでやかなこと。

姿艶質】けんしえんしつ

美しくあでやかな姿や肉体のこと。
「妍姿」は美しい姿、あでやかな姿。「艶質」はあでやかなうまれつきのこと。

艶】ようえん

あでやかで美しいこと。男性を惑わすようなあやしい美しさのあるさま。
「妖婉」とも書く。

《字源》

正字は豔」で、「豐(豊)盍」
「豐は食器である「豆」に、多くの穀物を盛っている形で、供えものが豊かであることをいう。
「盍」は器の上に(ふた)をする形。
併せて、神への供え物の美しさをいう。
その後、婦人の顔色の美しいことをいう字となり、「艷艶」と書く。
「豐(豊)」の甲骨文字。

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