【】 4画 牙(0) 2級
同字【】
[音] | ガ |
ゲ |
[訓] | きば |
は | |
さいとり |
《意味》
【牙行】がこう
中国で、商取引の仲介をし、売り手と買い手とを結び付けて商談をまとめる仲買業者。またはそのギルド。五代・宋・明・清に発達。
【牙城】がじょう
【牙籌】がちゅう
【牙保】がほ
【牙虫】がむし
水生の甲虫。体長33ミリメートル内外。草食性で、夏の池沼にみられる。日本各地と朝鮮・中国に分布。
Wikipedia「ガムシ」
【牙床】くれどこ
古代、中国の腰掛けをまねして作った椅子。
「呉床」とも書く。
【牙舎利】げしゃり
仏の遺骨である舎利のうち、歯の部分。
【牙彫】げちょう
動物の牙、特に象牙を材料とする彫刻。
「げぼり」とも読む。
【牙婆】すあい
物品売買の仲介を業とする者。また、その仲介料。才取。すわい。
「数間」とも書く。
【含牙戴角】がんがたいかく
牙や角を持つ獣。
「牙を含み角を戴く」が書き下し文。
「前爪後距」
【佶屈聱牙】きっくつごうが
文章が難しくて、理解しにくいこと。頭が固く、小難しいことをいうさま。
「佶屈」は堅苦しくてごつごつしていること、「聱牙」は言葉が耳に入らないこと。
「佶屈」は「詰屈」とも書く。
「詰」「聱」は漢検配当外の漢字。
【犬牙相制】けんがそうせい
国境が複雑に入り組んだ国同士が互いに牽制しあうこと。
「犬牙相制す」が書き下し文。
「犬牙相錯」
【高牙大纛】こうがだいとう
将軍の陣営のしるし。
「高牙」は象牙の飾りのついた高い旗で、軍隊の本陣のしるし。「大纛」は牛の尾やキジの羽などで飾った大きな旗のことで、貴人の車にたてたり、軍隊の本陣にたてた。
【聱牙】ごうが
文章の字句や言いまわしがむずかしくて理解できないこと。
「聱」は漢検配当外の漢字。
【槎牙】さが
木の枝を削いだようにかどだって入りくむ(ごつごつする)さま。
木の枝や石が、角ばってひっかかるさま。
【歯牙】しが
歯ときば。また、歯。
「歯牙にもかけない(=無視して問題にしない)」
【爪牙】そうが
【象牙】ぞうげ
ゾウのきば。二本の門歯ののびたもので、上あごにある。淡黄白色でかたく、きめが細かくて美しいので、いろいろの細工物に使われる。
【猪牙】ちょき
「猪牙舟」の略。和船の一つ。江戸時代、市中の水路で大量に使われた屋根がなく細長い舟。船足が速い。吉原の遊び客の足として盛んに用いられた。
【毒牙】どくが
【伯牙絶絃】はくがぜつげん
心からの友人を失った悲しみ。
「伯牙」は人の名。「絶絃」は琴の弦を切ること
「絶絃」は「絶弦」とも書く。
春秋時代の琴の名人、伯牙が自分の琴を理解してくれていた鍾子期が死ぬと、琴の糸を切って二度と琴をひこうとしなかった故事から。
【葡萄牙】ポルトガル
ヨーロッパ南西端部、大西洋に臨む共和国。
Wikipedia「ポルトガル」「国名の漢字表記一覧」
《字源》
キバの上下がお互い交わる形。
:「牙」の金文。
《字体》
手書きの楷書では「」と5画で書くのが一般的。