【廻】 9画 (6) 準1級


[音] カイ
[訓] まわ
まわ
めぐ
めぐらす

《意味》

めぐる。めぐらす。ぐるりとまわる。ぐるりとまわす。
「回」が書き換え字。「廻送」「廻転」「廻廊」など。

【廻向】えこう

  1. 死者の成仏を祈って供養を行うこと。
  2. 自己が行なった修行や造塔・布施などの善行の結果を、自己や他者の成仏や利益(りやく)などのために差し向けること。
「回向」とも書く。

【廻かいそう

船で荷物を運ぶこと。また、船による運送。
「回漕」とも書く。

【廻天】かいてん

世の中の形勢をがらりと変えること。
「回天」とも書く。

【廻る】まわる

  1. 円を描くようにぐるぐる動く。
  2. あちこちを順に通って行く。めぐって行く。
  3. 目標にむかってまっすぐに行かず遠道を行く。迂回(うかい)する。立ち寄る。寄り道をする。
「回る」とも書く。

【廻る】めぐる

  1. ぐるっとまわる。また、まわってもとの所へもどる。あちこちを順にまわって歩く。あちこちに立ち寄って進む。
  2. まわりを囲む。とりかこむ。とりまく。
  3. 共通の対象としてそれに関連する。そのこと(の周辺のこと)に関する。「離婚問題を廻る争い」
「巡る・回る」とも書く。②③は「繞る」とも書く。

垣廻船】ひがきかいせん

江戸時代に、大坂・江戸間の幹線航路に就航して大量の日常消費物資を江戸へ輸送した輸送船。
Wikipedia菱垣廻船
「檜垣廻船」とも書く。

【輪廻】りんね

衆生(しゅじょう)の霊魂が肉体の死と共に滅びないで転々と他の肉体に移って生まれ変わり、かぎりなく迷いの世界をへめぐること。生まれ変わり死に変わりすること。
車輪がとどまることなく回転するようにという意から。
転生(てんしょう)」「流転(るてん)

《字源》

声符は「回(かい)
『説文解字』にはない文字で、「回」の限定的な用法と思われる。

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