【粥】 12画 (6) 準1級


[音] シュク
  イク
[訓] かゆ
  ひさ

《意味》

  1. かゆ。
  2. ひさぐ。売る。

【粥文】いくぶん

人から依頼されて、金をとって文章をつくること。

【粥】かゆ

白米に水を多く加え、柔らかく煮たもの。
古くは、米を水で炊いたものの総称。

【粥魚】しゅくぎょ

木魚のこと。

【粥腹】かゆばら

(かゆ)で食事をすました腹具合。力の入らない腹。
「粥腹では仕事が出来ない」

【粥ぐ】ひさぐ

物を売って商売をする。
「鬻ぐ・販ぐ」とも書く。

【芋粥】うしゅく

サツマイモなどを加えて炊いた(かゆ)
「いもがゆ」ともいう。

【断薺画粥】だんせいかくしゅく

貧乏に耐えて勉学に励むこと。
「薺」はナズナで、「断薺」はナズナを刻む意。「画粥」は(かゆ)を四つに切ること。
蛍雪之功(けいせつのこう)」「蛍窓雪案(けいそうせつあん)」「聚蛍(しゃいんしゅうけい)
(なずな)()(かゆ)(かく)す」が書き下し文。
中国北宋時代、范仲淹(はんちゅうえん)は若い頃貧乏で、(なずな)を刻んでおかずとし、一晩たって固まった(かゆ)を四つに切って朝晩二個ずつ食べたことから。

《字源》

「米+(きょう)
「弜」は炊飯時の湯気が立つさま。
また、「粥」「鬻」の交換略字で、「鬲(れき)は蒸し器。
「鬻」は米を蒸し器に掛け、湯気が立ち上る形。
「𧶠(いく)と通用して、「ひさぐ・うる」意も。

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