【訣】 11画 (4) 準1級


[音] ケツ
[訓] わかれる
おくぎ

《意味》

  1. わかれる。別れのことばを述べる。いとまごいする。
    「決」に書き換えられるものがある。
  2. 秘伝。奥義。奥の手。

【訣別】けつべつ

いとまごいをして別れること。また、きっぱりと別れること。
「決別」に書き換えられる。

【訣れる】わかれる

  1. 思い切って別れを告げる。いとまごいする。
  2. 死別する。

【永訣】えいけつ

永遠に別れること。また、死別すること。永別。

【秘訣】ひけつ

容易に人に知らせない奥義。秘密の法。奥の手。

【面授口訣】めんじゅこうけつ

仏教用語で、師が弟子に面と向かって口伝えに授ける奥義のこと。
「面授」は顔をあわせて授けること。「訣」は奥義。

【要訣】ようけつ

重要な奥義。また、それを述べた書物。

《字源》

「訣/*[k]ʷˤet/BSは義符「言」と声符「夬(けつ/*[k]ʷˤret-s/BSに従う形声文字。
「夬は、手の象形「又」の指に扳指(ばんし)(弓の弦を引っ掛ける親指保護用の指輪サムリング)をつけている形での初文。「決」の意(分決)で用いられている。
「夬」の簡帛文字(戦国楚文字)。
「夬」の篆文。扳指をつけた指の部分が「史」に変化している。

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