【吾】 7画 (4)  準1級


[音]
[訓] われ

《意味》

  1. われ。わが。一人称の代名詞。
  2. 「子」や「兄」などの上に付けて親しみを表す。

【吾子】あこ

自分の子供を親しんでいう語。我が子。
「わこ」とも読む。

【吾妻・吾嬬】あずま

昔、京都から見て東の諸国。東国。あずまの国。おおむね今の関東一帯。特に、鎌倉・江戸を指していった。
「東」とも書く。

【吾兄】ごけい

わが兄の意で、男性が親しい友人をさしていうことば。特に手紙文で用いる。

【吾人】ごじん

われわれ。われら。
論説文・演説などの中で使う硬い言い方。

【吾が】わが

私の。また、我々の。
「我が」とも書く。

【吾妹】わぎも

男性が、妻・恋人や親しい女性などに親愛の気持ちを込めて呼びかける語。

【吾】われ

  1. わたし。わたくし。「吾こそは」
  2. 現在は、目下の者に対して、または、相手をののしって言う。おまえ。おのれ。
  3. 自分自身。「吾を失う」

【吾紅・吾木香】われもこう

夏から秋、分枝した花茎の先に暗赤色の花穂をつけるバラ科の多年草。山野に自生する。漢方では根と根茎を地楡(じゆ)といい、止血剤などにする。
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【吾儕】わなみ

一人称。対等の相手に対して用いる。わが輩。
「我儕」とも書く。

【伊吾】いご

読書の声、く声などの言葉付きがはっきりしないさま。

【故吾】こご

昔の自分。もとのままの自分。
「今吾」

【今吾】こんご

現在の自分。
今我(こんが)
故吾(こご)

《字源》

「五口」の会意文字。「五は木を交叉した器の(ふた)口((さい)祝詞(のりと)を収めた器の形。その器に固く蓋して、祝詞(のりと)の霊力を守るもので、守(敔)る意。
「衙・語・圄・悟」などはおおむね「守る」意を含む。
「吾」自身は仮借で一人称に用いられる。
「吾」の金文。

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