【肱】 8画 月(4) 準1級
[音] | コウ |
[訓] | ひじ |
《意味》
【肱】ひじ
上腕と前腕とをつなぐ関節。また、その折り曲げたときの外側の部分。
「肘・臂」とも書く。
【曲肱之楽】きょくこうのたのしみ
清貧の中でも、常に正しい道を行う楽しみ。また、貧しさの中にある楽しみ。
「曲肱」は肱を曲げて腕枕とすること。
肱を枕の代わりにするような貧しい生活という意から。
「楽」は「らく」とも読む。
【股肱之臣】ここうのしん
自分の手足のように信頼している忠義な家来。腹心。
「股」と「肱」は、ともに人の動くときの要になるところである所から。
「股肱之良」「股肱之力」「股掌之臣」「腹心之臣」
《字源》
声符は「厷(こう)」。
「厷」は右手で弓を引くときなどの、肱を張った形。
ゆえに「厷」は「肱」の初文。
:「厷」の篆書。
:「肱」の篆書。