【劫】 7画 (5) 準1級

異体字【刧】


[音] キョウ
コウ
ゴウ
[訓] おびやかす
かすめる
 

《意味》

  1. おびやかす。力で相手をおじけさせる。かすめる。「脅」
  2. きわめて長い時間のこと。

【劫かす】おびやかす

おどかして怖がらせる。
「脅かす」とも書く。

【劫奪】きょうだつ・こうだつ 

脅して奪うこと。
「金を劫奪する」

【劫掠・劫略】きょうりゃく・ごうりゃく

おびやかして奪い取ること。

【劫】こう

  1. ほとんど無限ともいえるほどの長い時間の単位。
    「劫を経る」
    刹那(せつな)
  2. 囲碁で、交互に相手方の一石を取ることができる形。これを反復すると勝負がつかないため、一手以上他に打ったあとでなければ取れない。
    「劫を立てる」

【劫火】こうか・ごうか

世界が壊滅するときに、この世を焼き尽くしてしまうという大火。
また、消す方法のないような大火災。

【劫初】ごうしょ

この世の初め。
劫末(ごうまつ)

【永劫】えいごう

限りなく長い年月。
「未来永劫」

【永劫回帰】えいごうかいき

世の中は同じ事象が永遠に事象が永遠に繰り返してくるということ。
生の絶対的肯定を説くニーチェ哲学の根本をなす概念。

【億劫】おっくう

気乗りがせずめんどうくさいこと。また、そのさま。
「考えるのも億劫だ」
長い時間がかかりすぐにはできない意から。

【万劫】まんごう

限りなくながい年月。

【万劫末代】まんごうまつだい

遠い後の世。
「未来永劫」

【未来永劫】みらいえいごう

未来永久。いついつまで。永遠。
副詞的にも用いる。
「未来永劫に変わらぬ愛」

【無始曠劫】むしこうごう

初めがわからないほど遠い過去。
「曠劫」は極めて久しい過去の年月。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】