【昏】 8画 日(4) 準1級
[音] | コン |
[訓] | くれ |
くらい | |
くらむ |
《意味》
【昏い】くらい
【昏れ】くれ
日が暮れて暗くなる頃。日暮れ。たそがれどき。
【昏愚】こんぐ
道理に疎く愚かなことさま。暗愚。
【昏昏】こんこん
【昏睡】こんすい
【昏酔強盗】こんすいごうとう
人を昏睡または泥酔させて物を盗む罪。強盗として処罰される。
【昏絶】こんぜつ
目がくらんで気を失うこと。
【昏定晨省】こんていしんせい
親に孝行を尽くすこと。
「昏定」は晩になると父母の寝所を整えること。「晨省」は朝になると父母のご機嫌を伺うこと。
「温凊定省」
【昏倒】こんとう
目がくらんで、急に倒れること。卒倒。
【昏迷】こんめい
「混迷」と書き換えられる。
【昏冥】こんめい
くらいこと。くらやみ。
「昏冥に漂う」
【黄昏】こうこん
【黄昏】たそがれ
《字源》
「氏+日」。「氏」は肉を切る小刀の形。氏族共餐の時、これで肉を切り分けるので、のち氏族の意に用いる。「日」の形の部分はおそらく肉塊の象形。
「説文解字」では「氏」ではなく「民」につくるとし、「民」が人の目を刺す字形であることから、くらい意を持つとしているが、甲骨文字の字形からすると「氏」である。
氏族同士の結合(婚礼)など重要な儀礼・祭祀は、昏(暮れ)より行われた。