【叉】 3画 又(1) 準1級


[音]
シャ
[訓] また
こまね
こまぬ

《意味》

  1. Y型などのまたをもつもの。ふたまた。また、さすまたなど。
  2. はさむ。さしはさむ。ふたまたの間に物をはさみこむ。
  3. さす。さすまたでさす。
2.3.「扠」
「差」に書き換えられるものがある。

【叉倉】あぜくら

柱を使わないで、断面が三角形・四角形などの長材を井げたに組んで壁とした倉。普通、高床式で耐湿性にすぐれる。東大寺の正倉院など。
「校倉」とも書く。

【叉手】さす

  1. 両手を組み合わせること。
  2. 手をこまぬくこと。物事に手を出さないこと。
1.2.「拱手」
  1. 棟木などを支えるために合掌形に組んだ材。民家の屋根、社寺建築の妻飾りなどにみられる。扠首(さす)
「さしゅ」とも読む。

【叉手網】さであみ

すくい網の一つ。竹や木を交差させて三角形のわくをつくり、袋状の網を取りつけたもの。小魚や小えびをとるのに使う。さで。

【叉焼】チャーシュー

チャーシュー。中国料理で、豚肉を細い(ひも)でしばり、調味液に浸し、天火で焼いたもの。切って料理に用いる。焼き豚。

【叉】また

  1. 胴から足の分かれる所。両足のつけ根の部分。またぐら。
    「叉を広げて座る」
  2. 一つのもとから二つ以上に分かれ出ている所。また、そのようなもの。
    「木の叉」「二叉ソケット」
・胯」とも書く。

【音叉】おんさ

音響測定、楽器の調律などに用いる道具。均質な細長い金属の棒を U 字形に曲げ、中央に柄をつけたもの。先端をたたくと、安定した振動数をもつ音を発する。

【交叉】こうさ

交わること。二本以上の線状のものが、一点で重なること。すじかいになること。
「平行」
「交差」に書き換えられる。

【三叉】さんさ

三本に分かれていること。みつまた。
「三叉路」

【夜叉】やしゃ

もと、インドで人を害する悪鬼。仏教では毘沙門天(びしゃもんてん)の眷属で北方を守護する鬼神。八部衆の一人。
「薬叉」とも書く。

《字源》

指の間に(つめ)がある形。
「叉」は一つ、「㕚」は二つの爪が現れている形。
爪で物を差し挟むことが原義。

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