【阪】7画 (4) 準1級


[音] ハン
[訓] さか

《意味》

  1. さか。盛り上がった丘。傾斜した山道。「坂」
  2. 「大阪」の略。「京阪神」
「坂」の基本字。

【阪】さか

  1. 一方が高く、一方が低く傾斜して勾配のある道。さかみち。
  2. 難渋して進みがたい過程。
    「人生の阪をのぼりつめる」「四十の阪にさしかかる」
「坂」とも書く。

【京の着倒れ大阪の食い倒れ】きょうのきだおれおおさかのくいだおれ

京都の人は衣服にぜいたくをして金銭を使い果たし、大阪の人は食べ物にぜいたくをして金銭を使い果たす傾向があるということ。

【京の夢大阪の夢】きょうのゆめおおさかのゆめ

京都のことが、ふっと大阪のことに変わったりするように、夢はとりとめのないものだということ。
また、京都のことも大阪のことも夢でならたやすく見られるように、夢では様々のものが見られるということ。
夢の話や夢のような話をする前に唱える言葉。

【下阪】げはん

東京から大阪に行くこと。

【上阪】じょうはん

地方から大阪に行くこと。大阪に出ること。
「火急の用件で上阪する」

【来阪】らいはん

大阪へ来ること。

《字源》

声符は「反(はん)
「阝」で、神が上り下りするための神梯。聖所を表す。
「反」は聖所の「厂(かん)(崖)に手(「又」)をかけてよじのぼる形で、そのような行為は神聖を犯すものとされた。
よじのぼることが困難なことから、そりかえり、ひき返す意がある。
そのような地勢のところを「坂」といい、もし聖所ならば「阪」という。
もと「阪」が本字、「坂」は後出の字。

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