【而】 6画 (0) 準1級


[音]
[訓] しかして
  しかれども
  しか
  しかるに
  なんじ

《意味》

  1. しかして。しこうして。そして。
  2. しかも。しかるに。しかれども。それでも。
  3. すなわち。しかるときは。そのときは。
  4. なんじ。おまえ。

【而して】しかして

そうして。そして。
「然して」とも書く。
「しこうして」とも読む。

【而今而後】じこんじご

今から後。これから。
而今(いま)よりして後」とも読む。

【而立】じりつ

「30歳」の別称。
「論語」為政の「三十にして立つ」から。

【似而非】えせ

  1. 似てはいるが、本物ではない意を表す。「似非クリスチャン」
  2. 「いやしい」「つまらない」「とるにたらない」の意を表す。「似非歌」
「似非」とも書く。

【追而書】おってがき

書き終わった手紙の文章のあとに、つけたして書くこと。また、その文章。追伸。

【三十而立】さんじゅうじりつ

30歳で学識や道徳上の自信を得て、思想が確立すること。
孔子が自らの生涯を顧みて言った言葉から。
五十知名(ごじゅうちめい)四十不惑(しじゅうふわく)十五思惑(じゅうごしわく)六十耳順(ろくじゅうじじゅん)

【形而下】けいじか

  1. 形のあるもの。有形のもの。
  2. 哲学で、時間・空間の中に形を備えているもの。感性的経験によって知りうる自然的存在。
形而上(けいじじょう)

【形而上】けいじじょう

  1. 形を離れたもの。無形のもの。
  2. 哲学で、感覚の働きによってはその存在を知ることができなくて、思考でのみ知ることができる超自然的なもの。
形而下(けいじか)

《字源》

頭髪を切って、結髪をしない人の正面形。
雨乞いをするときの巫女(みこ)の姿。
「需」は雨を求め待つことを示す字で、「雨」と、巫女の形である「而」とから成る、雨乞いする人の形。
「濡・儒」はその系統の字。
儒家はもともとシャーマンの出身だった。
「而」の元の意味は失われ、代名詞、接続詞、助詞の用法はすべて仮借。
「而」の金文。
「需」の金文。

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