【燭】 17画 (13) 準1級


[音] ショク
  ソク
[訓] ともしび
   

《意味》

ともしび。あかり。

【燭台】しょくだい

火をともした蠟燭(ろうそく)を立てる台。灯台(とうだい)蠟燭(ろうそく)立て。
燭架(しょっか)

【燭涙】しょくるい

蠟燭(ろうそく)から流れる(ろう)を涙に見立てて言う語。蠟涙(ろうるい)

【燭光】しょっこう

  1. ともしびの光。
  2. 光度の単位。(しょく)
    一燭はほぼ1カンデラに等しい。1961年に廃止。

【燭】ともしび

明かりにするために(とも)した火。灯火(とうか)。ともし。
「灯火・灯」とも書く。

【燭魚】はたはた

ハタハタ科の海魚。全長約25センチメートル。背は黄褐色で黒褐色の斑紋があり、腹は銀白色。食用。卵は「ぶりこ」と呼ばれる。
「鱩・鰰・雷魚」とも書く。

【華燭】かしょく

婚礼の席などの華やかなともしび。また、婚礼。

【華燭の典】かしょくのてん

結婚式のこと。
「華燭」は華やかで美しいともしび。婚礼の席のともしび。転じて結婚式。
「典」は式典。

【銀燭】ぎんしょく

明るく光るともしび。
「銀燭に彩られた式場」

【紙燭】しそく

  1. 昔、宮中などで用いた灯火の一種。長さ45センチメートル、直径1センチメートルほどの松の木の棒の先の方を炭火であぶってこがし、それに油を塗って乾かしたもの。これに火をつけて用いる。手で持つ部分には紙屋紙(こうやがみ)を巻いた。
  2. 紙縒(こより)に油をしみ込ませて火をつけ、明かりとしたもの。
「ししょく」とも読む。

【手燭】てしょく

持ち歩きができるように()をつけた燭台(しょくだい)
「しゅしょく」とも読む。

【洞房華燭】どうぼうかしょく

新婚の夜のこと。また、新婚のこと。
「洞房」は奥まった新婚婦人の部屋。「華燭」は美しく華やかな明かりで、結婚式を指す。
「華燭洞房」ともいう。
「華燭」は「花燭」とも書く。

燭】へいしょく 

灯火を手に持つこと。転じて、灯火を(とも)す頃。(よい)。夕方。

燭夜遊】へいしょくやゆう 

灯火を(とも)して夜まで遊ぶ。短い人生であるから夜まで遊んで大いに楽しむこと。
(ともしび)()りて夜遊ぶ」が書き下し文。

【蠟燭】ろうそく

糸・紙撚(こより)などを(しん)にし、まわりを(ろう)・パラフィンなどで固めた円柱状の灯具(とうぐ)。キャンドル。

《字源》

声符は「蜀(しょく)
性器を主体としたオスの獣の象形。「虫」の部分が性器。
メスがいないオスを「獨(独)(どく)といい、オスが角で物に触れることを「觸(触)(しょく)という。
「屬(属)(ぞく)「尾(び)+蜀」で、「尾」がメス、「蜀」がオスの獣を象徴する。
メスとオスが交尾しているさまを表す字。それより「つらなる」意となる。
:左から「蜀」の甲骨文字・金文。

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