【須】 12画 頁(3) 準1級
[音] | シュ |
ス |
[訓] | まつ |
もちいる | |
もとめる | |
しばらく | |
すべからく~べし |
《意味》
【須待】しゅたい
自分が動かずに相手の動きをまつ。
【須弥山】しゅみせん
世界の中心にあるという非常に高い山。日月がその周囲をまわり、頂上に帝釈天、中腹に四天王が住むという。
「すみせん」とも読む。
【須弥檀】しゅみだん
寺院の仏殿に設けられた、仏像を安置する壇。もと、須弥山をかたどったという。仏座
「すみだん」とも読む。
【須臾】しゅゆ
ほんのわずかの時間。しばし。しばらく。暫時。寸刻。
「須臾も忘れたことはない」
「すゆ」とも読む。
【須要】しゅよう
是非とも必要なこと。なくてはならないこと。
「須要な要件」
「必須」「必要」「不可欠」
「すよう」とも読む。
【須恵器】すえき
古墳時代中期から平安時代にかけて作られた土器。轆轤成形し、登り窯で高温焼成した比較的硬質な灰黒色の土器。主に朝鮮からの渡来人が製作。
「陶器」とも書く。
【須佐之男命】すさのおのみこと
記紀神話で出雲系神統の祖とされる神。伊弉諾・伊弉冉二尊の子。天照大神の弟。
「素戔嗚尊」とも書く。
Wikipedia「スサノオ」
【須らく】すべからく
なすべきこととして。ぜひとも。当然。
多く、下を「べし」でむすぶ。
【須つ】まつ
【恵比須】えびす
七福神の一。商売繁盛・福の神として広く信仰される、兵庫県西宮神社の祭神。
「恵比寿・夷・戎・蛭子」とも書く。
Wikipedia「えびす」
【急須】きゅうす
煎茶を淹れるときに用いる、取っ手の付いた、注ぎ口のある小型の器具。それに葉茶を入れ湯をさして茶を出す。きびしょ。茶出し。
【呉須】ごす
磁器の染め付けに用いる藍色の顔料。
主成分は酸化コバルトで、他に鉄・マンガンなどを含む。天然には、青緑色を帯びた黒色の粘土(呉須土)として産出する。
【白長須鯨】しろながすくじら
哺乳類ナガスクジラ科の動物。
「須」はヒゲの意。
Wikipedia「シロナガスクジラ」
【必須】ひっす
なくてはならないこと。必要なこと。
「必須の条件」「必須科目」
《字源》
「頁(けつ)+彡(さん)」。
「頁」は儀礼を行うときの人を横から見た形。「彡」はひげ。
金文の字形からみると、「彡」は「頁」の顔に密着しているので全体を象形字とみてもよい字。
「須」は「鬚」の元の字で、ひげが原義。
他の意は、音が同じだったため当てられたもの。
:「須」の金文。