15画 (12) 準1級

姿形書換字 


[音] セン
  サン
[訓] えら
   

《意味》

  1. つくる。詩や文を作る。
  2. えらぶ。編集する。

【撰ぶ】えらぶ

編集して書物にまとめる。あむ。
「歌集を撰ぶ」

【撰銭】えりぜに

室町後期、取引にあたって悪銭を避け、良銭(主に渡来銭)のみを選びとったこと。円滑な商取引を妨げるとして規制する令がしばしば発せられた。
「えりせん・せんせん」とも読む。

【撰者】せんじゃ

  1. すぐれた作品を選び集めて歌集・文集などを編集する人。「古今和歌集の撰者」
  2. 詩歌・文章などを著した人。古代の文献についていう。

【撰修】せんしゅう

書物を著すこと。撰述。また、編集すること。

【撰集】せんしゅう

詩歌・文などの優れたものをえらび編集すること。また、その集。
「せんじゅう」とも読む。

【撰述】せんじゅつ

書物を著し作ること。述作すること。著述。

【撰定】せんてい

  1. 書物などをつくり定めること。(へんさん)すること。
  2. 多くの詩歌・文章からよいものをえらび出すこと。

【撰文】せんぶん

文章を作ること。また、その文章。

撰】ずさん

  1. 著作物で、典拠が正確でないこと。誤りが多い著作。
  2. 物事の仕方がぞんざいで手おちの多いこと。
    「杜撰な管理」「杜撰な工事」
中国の詩人杜黙(ともく)の作品に規則はずれが多く、律に合わなかったという故事から。

撰脱漏】ずさんだつろう

粗末で誤りの多いこと。ぞんざいで誤脱も多いこと。
撰」「漏」

【勅撰】ちょくせん

天皇・上皇の命によって詩文を選び、書物を編集すること。また、その書物。
私撰(しせん)

黙詩撰】ともくしさん・ともくしせん

詩文や著作などに誤りが多くいい加減なこと。
撰」「撰脱漏」「漏」
撰脱漏」

《字源》

声符は(そん)
(そん)(そん)+(き)」。は神殿の前の舞台。は二人並んで舞楽する形。その舞楽で神に捧げる意。そのことを「撰」という。
ちなみに神に食べ物を捧げることを「饌」という。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】