15画 (9) 準1級

姿形書換字


[音] セン
[訓]

《意味》

や(矢)。また、やだけ。しのだけ。矢をつくるのに適した竹。

【箭眼】せんがん

城の塀や(やぐら)・軍船の胴壁などに設けた、中から矢を射るための穴。
矢狭間(やざま)

【箭】

武器の一つ。細い竹の棒の一方の端に(やじり)をつけ、他方の端に羽をつけて、羽のついた方の端を弓づるにかけて射るもの。
長さや太さを揃えた矢。
「矢」とも書く。
Wikipedia

【暗箭傷人】あんせんしょうじん

密かに人を陥れること。
「暗箭」は暗闇から矢を射ること。
密かに放たれた矢が人を傷つける意。
「暗箭人を傷つく」が書き下し文。

【火箭】かせん

  1. 矢先に染み込ませた油に点火して放つ矢。火矢(ひや)
    「ひや」とも読む。
  2. 空中に打ち上げ、彩火・彩煙・音響を放たせて信号とする、艦船の火具。

【弓箭】きゅうせん

  1. 弓と()。弓矢。武器。
  2. 弓矢を取る身。武士。武家。
  3. 弓矢を取ること。戦い。いくさ。

【光陰如箭】こういんじょぜん

月日がたつのが速いことの例え。
月日は()(矢)のように速く過ぎ去ってしまうということ。
「光陰」は太陽と月の意から、月日、年月、長い時間の意。
「光陰()(ごと)し」が書き下し文。
匆匆(うとそうそう)」「(うひとそう)」「光陰流水(こういんりゅうすい)」「露往霜来(ろおうそうらい)

《字体》

「月」の形には字源的に3種類ある。
①天の「月」由来の、②「舟」由来の、③「肉」由来の

 

①は中の短い横画が右の縦画にくっついておらず、わずかな隙間がある。
②は中が点々になっている。
③は横画が左右の縦画に完全にくっついている。

 

「前」の「月」は②に相当するが、唐代より①②③いずれも楷書では①や③のように書いてきた。
特に筆で書く場合、①の方が、内がゆったりとして美しく、書きやすいからだと思われる。
だけではなく」「」「なども①と同様に書かれてきた。
文部省活字では、③で統一されているが、①も許容されている。

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