【羨】 13画 (7) 準1級


[音] セン
  ゼン
  エン
[訓] うらや
  あま
  はかみち

《意味》

  1. うらやむ。ほしがる。
  2. あまる。のこる。「羨余(せんよ)
  3. 墓の入り口から、墓室へ通じる長くのびた地下道。

【羨む】うらやむ

自分よりもよく見える他人のありさまを見て、自分もそのようになりたいと思う。
また、自分がそのようになれないのをくやしく思う。

【羨道】せんどう

古墳など横穴式墳墓の、入り口から棺を置く部屋に至る道。
「えんどう」とも読む。

【羨慕】せんぼ

うらやみ、慕うこと。
羨望(せんぼう)

【羨望】せんぼう

うらやましく思うこと。
「羨望の的」

【羨門】せんもん

古墳の石室や横穴などの羨道(せんどう)の入り口。
「えんもん」とも読む。

【欽羨】きんせん

ほめて、うらやましがること。また、慕い、うらやましがること。

【臨淵羨魚】りんえんせんぎょ

いたずらに空しい望みを抱くことのたとえ。
願望を達成するためには有効な手段を考えるべきだということ。
池を覗き込んでいるだけでは魚は手に入らないので、まず家に帰って網を作らなければならないという意から。
(ふち)(のぞ)んで(うお)(うらや)む」が書き下し文。
臨淵(りんえん)(せん)」「臨河羨魚(りんがせんぎょ)」「羨魚結網(せんぎょけつもう)

《字源》

声符は「㳄(せん)
「㳄」「水(けん)で、「涎(せん・よだれ)の初文。
「欠」は人が口を開いている形で、「㳄」はその口からよだれが出ている形。
「㳄」を含む漢字には「盜(盗)」があり、盤に唾を吐く形。
「盜」は、盟約の盤に唾を吐きそれを無効にする行為により、その共同体から離叛する亡命者を表す。

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