【啄】 10画 口(7) 準1級
基本字【】
[音] | タク |
トク |
[訓] | ついばむ |
《意味》
ついばむ。つつく。くちばしで同じ所をつんつんとつつく。また、その音の形容。
【啄木鳥・啄木】きつつき
キツツキ科の鳥のうち、アリスイ類以外のものの総称。指は前向きに二本、後ろ向きに二本で、鋭い爪がある。足と尾羽を用いて木の幹に縦にとまり、強いくちばしで幹に穴をあけ、中の虫を長い舌で引き出して食べる。
Wikipedia「キツツキ目」
「啄木鳥」は「けら・けらつつき」とも読む。「啄木」は「たくぼく」とも読む。
【啄む】ついばむ
鳥がくちばしで物をつついて食べる。
「小鳥が木の実を啄む」
【一飲一啄】いちいんいったく
人が分に満足して多くを求めないたとえ。
ちょっと飲み、ちょっとついばむ。ささやかな飲食の意。
【啐啄】そったく
【啐啄同時】そったくどうじ
またとない好機のこと。
また学ぼうとする者と教え導く者の息が合って、相通じること。
鳥の雛が卵から出ようと鳴く声「啐」と母鳥が外から殻をつつく「啄」のが同時であるという意から。
《字源》
声符は「豖(たく)」。
「豖」は「豕」を打ち叩いて去勢する形で、打ち叩く意がある。
《字体》
つくりの「豖」は漢隷の頃から「」と「豕(し)」と同じく点がない形で書かれてきた。
唐代楷書では「」と1画目と2画目を続けて書くものが主流。
「豖」は説文篆文準拠の開成石経標準字体。
「豖」に作るメジャーな字は「琢」「啄」「塚」の三つで、「琢」「啄」は人名用漢字、 「塚」は常用漢字で、点のない「豕」 に作る字体が正字に採用された。
現在、手書きの楷書では「」に作る字体で書いて差し支えない。