【托】 6画 (3) 準1級


[音] タク
[訓]
  たの

《意味》

  1. のせる。手のひらや台の上にものをのせておく。
  2. 物をのせる受け台。
  3. あずける。他人の手にのせあずけて、処置を任せる。たのむ。
    「託」に書き換えられるものがある。

【托する】たくする

  1. 物事の処置・運用を人に頼んでまかせる。ことづける。預ける。
  2. 他のものや方法にかこつける。口実にする。気持ちなどを他のものにこと寄せて表す。「思いを歌に托する」
「託する」とも書く。

【托生】たくしょう

他のものに生をまかせること。他のものにたよって生きながらえること。
一蓮托生(いちれんたくしょう)

【托鉢】たくはつ

修行僧が、鉢を持って市中を歩き、他人の家の前に立って施しの米や金銭を受けて回ること。
(こつじき)

【托卵】たくらん

鳥が、自分で巣を作らず、他の鳥の巣に卵を産んでひなにかえさせること。日本では、ホトトギスやカッコウなどにこの習性が知られている。

【花托】かたく

花柄の上端にあって、花弁・(がく)・めしべなどをつける部分。花床。

【茶托】ちゃたく

客に茶を出す時に、湯飲み茶碗を載せる小さな台。

【一托生】いちれんたくしょう

結果の善し悪しに(かか)わらず行動や運命を共にすること。
仏教の言葉で、死後、極楽浄土の同じ(はす)の花の上に生まれること。
「托」は「託」とも書く。

《字源》

声符は「乇(たく)
「乇は草の葉が伸びて、その先端がものに寄りかかる形。

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