【竪】 14画 立(8) 準1級
基本字【豎】
[音] | ジュ |
[訓] | たつ |
たて | |
こども | |
こもの |
《意味》
【竪子】じゅし
【竪立】じゅりつ
【竪つ】たつ
垂直に立つ。まっすぐにじっと立つ。しっかりと立つ。
【竪】たて
上下・垂直の方向。また、左右に対して前後の方向。縦。
【竪坑】たてこう
垂直に掘り下げた坑道。縦坑。
【竪琴】たてごと
弦楽器の一種。ハープやリラなど。
Wikipedia「ハープ」
【横説竪説】おうせつじゅせつ
自由自在に弁舌をふるうこと。
「竪」は縦の意、「説」は考えを述べること。
縦横自在に考えを述べる意。
「横説縦説」
【二竪】にじゅ
病気、病魔のこと。
「竪」は「竪子」で子どもの意。
中国の春秋時代、晋の景公 が病気になったときに、病気の神が2人の子どもの姿で現れる夢を見たという故事から。
その2人の子どもが良医から逃れようとして心臓の下の肓と胸の上部の膏の部分に隠れたことから、「病膏肓に入る」という故事も生まれた。
【柳眉倒竪】りゅうびとうじゅ
女性が眉を逆立てて怒るさま。
「柳眉」は柳のような細長い眉。女性の眉をいう。「倒豎」は逆さまに立つ意。
柳眉を逆立てる意から。
「横眉怒目」「張眉怒目」
《字源》
籀文の字形は「」で「殳(しゅ)」に従っており、「豆(鼓形の腰かけ)」にかけた「臣」に「殳(ほこ)」を加える形となる。神につかえる臣を原義とするものと思われる。
「たつ」の意は「樹(じゅ)」に当てた用法と思われる。
:「竪」の籀文「」。
《字体》
隷書の時代までは「豎」の形だが、楷書の時代に入ると「竪」が多く認められる。
手書きの楷書で書く場合、「竪」と書くのが主流。