【帖】 8画 巾(5) 準1級
《意味》
- かきもの。薄い布や紙に書きつけたもの。帳面。
「帳」に書き換えられるものがある。
- 古人の文章を刻んだ石碑に墨を塗り薄い紙を当て、たんぽでたたいて刷ったもの。石刷り。習字の手本。
- 半紙や海草ののりなど、薄い物をまとめて数える言葉。一帖は、半紙では二十枚、のりでは十枚。「半紙一帖」「のり一帖」。
【帖】じょう
- 屏風・楯などをかぞえる語。
- 一定の枚数にまとまった紙・海苔などをかぞえる語。
紙は種類によって異なり、美濃紙では四十八枚、半紙では二十枚、西洋紙では十二枚を一帖とする。海苔は十枚で一帖。
【帖紙】たとうがみ
- 詩歌の詠草や鼻紙などに使うため、畳んで懐に入れる紙。ふところがみ。懐紙。たとう。
- 厚手の和紙に、渋・漆などを塗り折り目をつけたもの。結髪の道具や衣類などを入れるのに用いる。たとう。
「畳紙」とも書く。
【画帖】がじょう
- 絵をかくための帖面。スケッチブック。画帳。
- 絵を集めた本。特に、折り本や冊子。
【手帖】てちょう
いつも携帯して、心覚えを記しておくための小形の帳面。
「手帳」に書き換えられる。
【秘帖】ひちょう
秘密の事柄を記した帳面。
【俛首帖耳】ふしゅちょうじ
人にこびへつらう卑しい態度のこと。哀れみを乞うこと。また、愛想を振りまくこと。
「俛首」は頭を伏せる。「帖耳」は耳をたれる。頭を下げ耳を垂れ、犬が主人に服従し愛想を振りまくことをいう。
「首を俛し耳を帖る」が書き下し文。
【法帖】ほうじょう
習字の手本や鑑賞用に、先人の筆跡を模写したり臨写したもの。
また、石や木に刻んで印刷した折り本。法書。墨帖。墨本。
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