【馴】 13画 (3)  準1級


[音] シュン
ジュン
  クン
[訓] れる
  らす
  すな
 
  おし

《意味》

  1. なれる。ならす。なつく。
  2. おとなしい。従順な。ルールにあっている。
  3. よい(善)。正しい。
  4. [クン]おしえる。おしえ。「訓」に当てた用法。

【馴化】じゅんか 

生物の集団が新しい環境に適応して遺伝的に変化していくこと。また、気候や環境の異なるところへ移された生物が、その気候・環境に適するような性質を持つようになること。
「この土地に馴化した作物だ」
「順化」で代用されることもある。

【馴行】じゅんこう

ルールに従った行い。おとなしい行為。よい行い。善行。

【馴じゅんじょう

  1. なれて親しくなること。柔順なこと。
  2. なれてなじむようにしむけること。

【馴致】じゅんち

  1. 動物などを、なれさせてなつくようにすること。
  2. 次第にある状態になるようにすること。

【馴養】じゅんよう

動物を飼いならして育てること。

【馴良】じゅんりょう

柔順ですなおなようす。
「馴良な馬」

【馴鹿】じゅんろく

馴鹿(となかい)」に同じ。

【馴鹿】となかい

シカ科の哺乳(ほにゅう)動物。形はしかに似ているが大きく、雌雄ともに枝分かれした角を持つ。
Wikipediaトナカイ
「じゅんろく」とも読む。

【馴染む】なじむ

  1. 人・物事に、なれて親しみを持つ。(人に)なつく。
    「昵む」とも書く。
  2. ひとつにとけ合う。なれて調和する。

【馴れ合い】なれあい

  1. 親しくしあうこと。
  2. 互いにしめし合わせて事を運ぶこと。ぐるになること。
  3. 男女間の密通。

【馴(れ)鮨】なれずし

塩蔵の魚に飯を合わせ、その自然発酵によって酸味が生じた(すし)
「熟(れ)鮨」とも書く。
Wikipediaなれずし

【馴れ初め】なれそめ

親しくなり始めること。特に、恋愛関係が生じたきっかけ。

【馴れる】なれる

  1. その人に対して違和感がなくなる。その人に親しみの気持ちを持つようになる。
  2. 動物が、人間に対して警戒心などを抱かなくなる。従順になる。

【雅馴】がじゅん 

言葉づかいや筆づかいが伝統に合致して正しく、よく練れていること。
文章や字句が上品で、穏やかなこと。

媚猫馴】こびびょうじゅん 

よこしまな臣下のたとえ。
「媚」はこびを売る、「馴」はなれてじゃれついてくることで、(きつね)のようにこびを売り、(ねこ)のようになれてじゃれついてくる意から。

【磯馴松】そなれまつ

強い潮風のために地面に低く傾いて生えのびた松。いそなれまつ。そなれ。

《字源》

声符は「川(せん)

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