【弐】 6画 (3)  4級

旧字体【貳】12画 (5) 1級


[音]
[訓] ふた
ふた

《意味》

  1. ふたつ。
    証文や契約書では、改竄(かいざん)・誤解を防ぐために「二」の代わりに用いることがある。
  2. そむく。ふたつに離れる。ふたごころがある。うらぎる。

【弐心】じしん 

そむく気持ちや疑いの心。
「二心」とも書く。「にしん・ふたごころ」とも読む。

【弐臣】じしん

  1. ふたごころをもつ家臣。謀臣。
  2. ひとりの君主だけでなく、別の君主にも仕えた家来。

【疑弐】ぎじ

あれかこれかという疑い。また、主君を疑ってそむくこと。

【猜弐】さいじ

ねたみうたがうこと。

【参天弐地】さんてんじち

天地と徳を等しくする。天地と同じぐらい気高い徳があること。
「参天」は天と肩を並べるほど高いこと。「弐地」は地と並ぶこと。

【副弐】ふくじ

正本に対して、その写しの本。

【離弐】りじ

別の考えや気持ちを持つようになってそむくこと。ふたごころをもってそむくこと。

《字源》

旧字は「貳」で、声符は「弍(じ)
「貝」「鼎」の省形。
「弍「二」の古字で、「戈(か)(刀)で刻銘することを表す。
「貳」は、鼎に刻銘してその副本を作る意で、それより副貳の意となる。
それで「並ぶ」「疑う」「離れる」「違う」「負く」「益す」のような動詞の用法となる。
「貳」の金文。

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