【捻】 11画 (8) 準1級


[音] デン
  ネン
[訓] ひね
ねじ
  よじ

《意味》

ねじる。ひねる。よじる。

【捻子】ねじ

  1. 物をしめつけて固定するのに用いる円柱状の用具。外面に螺旋(らせん)状の溝を刻んだ雄ねじと、それに合致する溝を内面に刻んだ雌ねじとがある。「捻子を締める」
  2. 時計などの発条(ぜんまい)を巻くための装置。また、その発条(ぜんまい)。「捻子を巻く」
螺子・捩子()」とも書く。

【捻る】ねじる

  1. 細長い物の両端を、互いに逆の方向に力を加えて回す。また、一方を押さえて他方に力を加えて回す。ひねり曲げる。
    「腕を捻る」「体を左右に捻る」
  2. 栓などを右または左に回す。ひねる。
    「ガス栓を捻る」
「捩る・拗る」とも書く。

【捻ねんざ

手足などの関節に無理な運動が強いられたときに、それに付属する組織(靱帯(じんたい)など)に起こる損傷。内出血・()れ・痛みなどを伴う。

【捻出】ねんしゅつ

  1. ひねり出すこと。苦心して考え出すこと。
    「妙案を捻出する」
  2. やりくり算段して、無理に金銭をなどをつくり出すこと。
    「費用を捻出する」
出」とも書く。

【捻転】ねんてん

ねじれて方向が変わること。ねじって方向を変えること。
「腸捻転」

【捻くる】ひねくる

  1. 指先でいじりまわして遊ぶ。手でいろいろひねりまわす。
  2. いろいろな理屈をつけて、言ったり考えたりする。「理屈を捻くる」「捻くれ者」
  3. 俳句などをどうにかこうにか作る。ひねる。「俳句を捻くる」

【捻る】ひねる

  1. 物を指先などでねじる。
  2. 体の一部をねじり回す。「足を捻った」
  3. 簡単に負かす。「一捻りされた」
  4. 趣向をこらすため、工夫してわざと変わったことをする。「捻った問題」
  5. 歌・俳句などをつくる。
  6. よい工夫をするため、頭をしぼる。考えをめぐらす。
    「頭を捻る」などの形で用いる。
る・る」とも書く。

【紙捻】こより

和紙などを細長く切り、よって細い(ひも)のようにしたもの。ものを()じたり束ねたりするのに使う。かんぜより。かんじんより。こうより。
「紙・紙」とも書く。

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