【磐】 15画 (10) 準1級


[音] ハン
  バン
[訓] いわ
  わだかま

《意味》

  1. いわ。大きな岩。いわお。
  2. わだかまる。
  3. [国訓]「磐城(いわき)」の略。「磐州」。
1.2.「盤」に書き換えられるものがある。「落磐(らくばん)

【磐】いわ

大きなどっしりとした石。いわお。

【磐城】いわき

旧国名の一つ。福島県東部と宮城県南部に相当する。

【磐座】いわくら

神の御座所。神が住む所。自然の巨石をさす場合が多い。
「岩座」とも書く。

【磐石】ばんじゃく

  1. 大きな岩。いわお。ばんせき。
  2. 非常に堅固なこと。安定していて、動かないこと。
    「磐石の構え」
「盤石」とも書く。
《磐石の安き》ばんじゃくのやすき
非常に堅固で安定していること。どっしりとして、ゆるぎのないたとえ。
「磐石の固め」

【常磐】ときわ

  1. 形や状態が永久に変わらないこと。
  2. 木の葉が一年中緑であること。また、常に緑色を保つ木。常緑。
    「常磐の松」

【落磐】らくばん

炭鉱・鉱山の坑道内やトンネルで、天井や側面の岩盤が崩れ落ちること。
「落盤事故」
「落盤」に書き換えられる。

《字源》

声符は「般(はん)
「般」「盤」の初文で、平らかで円く大きな器。
そのような形状の岩石を「磐」という。
「般」「舟(しゅ)
「舟」は盤の象形。
「殳」は手に持った棒で物を打つ形。
「般」はもともと、盤を打って演奏し楽しむ意。
「般」の甲骨文字。

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