11画 (6) 準1級

減画略字【畢】10画


[音] ヒツ
[訓] わる
ことごと

《古音》

 Baxter–Sagart systemPDF
上古音 中古音
/*pi[t]/ pjit

《字源》

 小學堂字形演變
甲骨文字では網の象形。鳥獣などを捕る網で、下部に長い柄がある。
「田」は田猟を意味する義符との説もあり、楚文字では更に義符「网」を加えているものもある。
甲骨文字では人名・地名に用いられている。
また、「終わる」を意味する上古単語/*pi[t]/BSを表記するのに用いられた。

《字体》

隷書の時代から横画が一画少ないと書かれることがほとんどで、縦画も田の部分と連続して貫く形が標準。
康煕字典体のように田と分離して書かれた例はない(康煕字典体は説文小文をそのまま楷書体化した形)。
」「の違い)も多く、こちらが現在の手書きの標準となる。
ちなみに、日本では江戸時代などでのくずし字もよく見られる。

《意味》

  1. おわる。おえる。全部もれなくけりをつける。隙間なくおさえてしまう。
  2. ことごとく。全部。もれなく。」「尽」

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