【廟】 15画 广(12) 準1級


[音] ビョウ
[訓] たまや
みたまや
おもてごてん
やしろ

《意味》

  1. みたまや。祖先をまつる堂。
  2. ほこら。やしろ。
  3. 王の住む正面の御殿。
  4. 朝廷。また、政治を行うところ。

【廟宇】びょうう

  1. 先祖や偉人の霊をまつる建物。みたまや。廟。「廟堂」
  2. 神社。社殿。神体を祀る建物。

【廟議】びょうぎ

朝廷の評議。朝議。

【廟堂】びょうどう

  1. 「廟宇」に同じ。貴人や神の霊をまつるところ。みたまや。廟。
  2. 天下の政治をつかさどるところ。朝廷。

【聖廟】せいびょう

聖人の霊をまつるみたまや。聖堂。
特に孔子の廟、菅原道真の廟をいうことが多い。

【宗廟】そうびょう

祖先、特に君主の祖先の霊をまつった建物。みたまや。

【霊廟】れいびょう

先祖や偉大な先人の霊をまつった建物。みたまや。おたまや。

《字源》

「广(げん)+(ちょう)。もと朝礼を行うところ。それがまた廟所であった。

《字体》

「月」の形には字源的に3種類ある。
①天の「月」由来の、②「舟」由来の、③「肉」由来の

 

①は中の短い横画が右の縦画にくっついておらず、わずかな隙間がある。
②は中が点々になっている。
③は横画が左右の縦画に完全にくっついている。

 

「廟」の「月」は②に相当するが、唐代より①②③いずれも楷書では①や③のように書いてきた。
手書きの楷書では、と書くのが主流。

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