19画 (16) 準1級

姿形書換字【瀕】


[音] ヒン
[訓] みぎわ
せま
 

《意味》

  1. みぎわ。ほとり。
  2. すれすれにくっつく。また、すれすれまで迫っている。近づく。

【瀕死】ひんし

死にかかること。今にも死にそうなこと。
「瀕死の重傷を負う」
垂死(すいし)

【瀕する】ひんする

ある悪い事態に今にも陥りそうな状態に立つ。ある事態が差し迫る。直面する。
「死に瀕する」

《字源》

声符は「頻(ひん)
「頻」「歩+頁」
「歩」は左右の足跡で、歩行を意味し、「頁」は儀礼をする人の側身形。
「瀕」は水辺を渡る際の儀礼を表す形で、水ぎわを表す。
金文の「順」の字形のうち「瀕」と構造的に同じものがあり、「順」「瀕」も元々水辺を渡る際の儀礼に関する字だった。
「順」の金文の一つ。楷書体化すると「川頻」「瀕」と類似する。
:左から「歩」の甲骨文字・篆書。左右の足跡の形。

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