意符書換字【簑】【簔】
[音] | サ |
サイ |
[訓] | みの |
《意味》
みの。茅・菅などを編んでつくった外衣。
【蓑笠】さりゅう
みのと、かさ。ともに雨・雪を防ぐもの。昔の雨具の代表的なもの。
「みのかさ」とも読む。
【蓑】みの
茅・菅・藁などで作り、合羽(カッパ)のように肩に掛けて着用する雨具。
【蓑笠子】みのかさご
カサゴ科の海魚。背びれ・胸びれに毒腺があり、刺されると痛い。
Wikipedia「ミノカサゴ」
【蓑虫】みのむし
ミノガ科の昆虫の幼虫。木の葉や枝を糸で綴って巣とする。
Wikipedia「ミノムシ」
《字源》
声符は「衰(すい)」。
「衰」は「衣+冄(ぜん)」で、葬儀のとき死者に着せるもの。
「冄」は麻の呪飾で、死者の襟元に置いて御祓いをする。
「蓑」は蓑笠が葬儀に用いられたことと関係があると思われる。
:「衰」の篆書。「衣」の襟元に「冄」が置かれている。