【愈】 13画 心(9) 準1級
姿形書換字【】
[音] | ユ |
[訓] | いよいよ |
いえる | |
いやす |
《意味》
【愈・愈愈】いよいよ
「弥」「兪」「逾」とも書く。
《字源》
「愈(/*loʔ/BS)」は意符「心」、声符「兪(ゆ)(/*lo/BS)」の形声文字。
上古音で有声のlは中古音でyに、oはもっぱらuに変化し、ユの音になる。
:「兪」の甲骨文字。
:「兪」の金文。
右側の部分は「余」との説もあるが、形が異なる。左側は「舟」であり、刃物で木をくりぬいて舟を作る形とされるが構形不明。
《字体》
「兪」の上部は「入(いりやね)」だが、楷書では「入」のように書くことは一切なく、「人」と書くのが運筆の面からも自然。
「」は、単なる康煕字典体上のデザインで、活字通り手書きで「」のように書くことはない(当然ツメもいらない)。
さらに、「」→「月」、「」→「刂」と、「」の形で、唐代より手書きの楷書では書かれてきた。
常用漢字の「輸」などは、それが採用された字体。