【螺】 17画 (11) 準1級


[音]
[訓] つぶ
  にし
  にな
  ほらがい

《意味》

  1. つぶ。にし。にな。巻き貝の総称。
  2. ほらがい。
  3. うずまき。らせん。ねじ。

【螺】つぶ

丸く膨らんでいる巻貝あるいはそのうちのニシ類のことをいうが,とくに北海道,東北地方の太平洋岸にすむヒメエゾボラをさすことが多い。食用の巻き貝。
Wikipediaツブ
「海螺」とも書く。

【螺旋・螺子】ねじ

  1. 円柱の外側、円筒の外側または内側にらせん状の突起をつけたもの。らせんのみぞをかみ合わせて、物をしめつけて固定するのに使う。
  2. 時計などのぜんまいを巻く装置。また、ぜんまい。
「捻子・捩子」とも書く。

【螺旋】らせん

  1. 巻き貝の殻のようにぐるぐると巻いているもの。
  2. ねじ。

【螺線】らせん

  1. 渦巻状にぐるぐるまわった平面曲線。スパイラル。渦巻(うずまき)線。(そうせん)
  2. 円筒に巻きつけた(つる)のように、一定の歩みで回り進む空間曲線。ヘリックス。弦巻(つるまき)線。

【螺鈿・螺甸】らでん

漆工芸の技法の一つ。
オウムガイ・アコヤガイなどの貝殻から真珠色の光を放つ部分を切りとって、漆器などの表面にはめこんで装飾としたもの。

【螺髪】らほつ

仏像の、右回りのらせん状に縮れてかたまった頭髪。
Wikipedia螺髪
「らはつ」とも読む。

【細螺】きさご

ニシキウズガイ科の巻き貝。殻はカタツムリに似るが小形で、いろいろな美しい色をもち斑がある。おはじきなどに用いる。きしゃご。

【栄螺】さざえ

リュウテンサザエ科の巻き貝。さざい。さだえ。
Wikipediaサザエ
「拳螺」とも書く。

【蜆千より法螺貝一つ】しじみせんよりほらがいひとつ

役に立たない物がたくさんあるよりも、役に立つ物が一つあるほうがよいということ。
不要な物はいくら多くても用をなさないことをいう。

【田螺】たにし

タニシ科の巻き貝の総称。多く水田・沼などの泥の多い所にすむ。
Wikipediaタニシ

【法螺】ほら

  1. 「法螺貝」の略。
    Wikipediaホラガイ
  2. 大げさな話。でたらめ。
《法螺と喇叭は大きく吹け》ほらとらっぱはおおきくふけ
どうせ噓(うそ)をつくなら、人を傷つけない大ぼらを吹けということ。
《法螺を吹く》ほらをふく
大げさな話をする。また、でたらめを言う。
喇叭(ラッパ)を吹く」

《字源》

声符は「累(るい)
「累」に束ねて重ねる意があり、巻貝の形のものをいう。

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