【溜】 13画 (10) 準1級

本字【澑】


[音] リュウ
[訓] したた
まる
  める
  ため

《意味》

  1. たまる。ためる。たまり。ため。水がとまってたまる。
  2. したたる。したたり。
  3. 液体などを熱して蒸気にしたものを冷やして凝結させること。
    「留」に書き換えられるものがある。

【溜まり】たまり

  1. 人がたむろしているところ。たまり場。
  2. たまること。また、たまったところ。「水溜まり」
  3. 味噌(みそ)からしたたった液。
  4. 「たまりじょうゆ」の略。醬油(しょうゆ)の一種。味噌(みそ)の液汁からとったもので普通の醬油より濃いが、芳香がない。

【溜まる】たまる

  1. 積もり増える。
  2. 仕事や支払いなどが片付かず滞る。

【溜】ため

  1. ためておく場所。特に肥料用の糞尿をためておく所。肥えだめ。
  2. 必要な力を集中させること。

【溜息】ためいき

心配したり失望したり感心したりした時に出る、大きな息。長大息。

【溜池】ためいけ

灌漑(かんがい)や消火に用いる水をためておく池。用水池。

【溜込】たらしこみ

日本画の彩色技法の一。色を塗ってまだ乾かないうちに他の色をたらし、そのにじみによって独特の色彩効果を出すもの。

【溜飲】りゅういん

胃の消化作用が不十分で、胸やけがしたり口にすっぱい液が出たりする症状。
《溜飲が下がる》りゅういんがさがる
不平・不満・恨みなどがなくなって胸がすっとする。

【乾溜】かんりゅう

固体物質を、空気を遮断して加熱し分解する操作。
石炭から石炭ガスやアンモニア・タール・コークスなどを得る操作など。
「乾留」に書き換えられる。

【蒸溜】じょうりゅう

液体を熱して蒸気にし、それを冷やして再び液体にすること。液体中の成分を分離精製するときに行う。
「蒸留」に書き換えられる。

【分溜】ぶんりゅう

沸点の異なる二種以上の液体が混合している場合、その混合物を蒸留して沸点の低い順にそれぞれの成分に分離させること。
「分別蒸留」の略。
「分留」に書き換えられる。

《字源》

声符は「留(りゅう)「留」の本字は畱」「丣(りゅう)+田」
(あふ)れた川の水を溜めて、田に灌漑する形。
「溜」はたまり水の意。

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