9画 (5)  準1級

基本字【玲】


[音] レイ
[訓]

《意味》

  1. 玉の鳴る涼しい音の形容。
  2. 色がさえて鮮やかなさま。また、音がさえて(さわ)やかなさま。

【玲玲】れいれい

玉などが触れてすがすがしく鳴りわたるさま。
「玲玲たる鈴の音」

【玲瓏】れいろう

  1. 金属・玉などがえた美しい音で鳴るさま。また、玉を思わせる美しい声の形容。
    「玲瓏たる美声で歌う」
  2. 宝玉のように冷たくえて輝くさま。

【瓏玲】ろうれい

  1. 金属・玉などがえた美しい音で鳴るさま。また、玉を思わせる美しい声の形容。
    「玲瓏たる美声で歌う」
  2. 宝玉のように冷たくえて輝くさま。
玲瓏(れいろう)

【八面玲瓏】はちめんれいろう

  1. どの方面から見ても、()(とおる)るように美しいこと。
  2. 心が澄み切って、わだかまりのないこと。
    「八面玲瓏の心境」
  3. 誰とでも円満・巧妙に交際すること。また、そのような人柄。
    八方美人(はっぽうびじん)

【百様玲瓏】ひゃくようれいろう

種々の美しさ。
「百様」はさまざまなの意。
「玲瓏」は玉のように美しいさま。

《字源》

声符は「令」で、「令」は人が礼冠をつけ、(ひざまず)いて神意を聴く形。

《字体》

つくりの「令」は、漢隷のころよりの形が主流。
「令」の字体で書かれたものはほとんどなく、清の『康煕字典』に正字とされた字体(説文篆文準拠の字体)。
手書きの楷書では、常用漢字通りと書くのが一般的で、それを含む「玲」「」「」「なども同様。

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