【魯】 15画 (4) 準1級


[音]
[訓] おろ

《意味》

  1. おろか。大ざっぱで、間が抜けている。
  2. 国名。周の武王が、弟の周公旦の領地として与えた国。孔子が生まれた国。

【魯本茲】ルーペンス

ルーベンス。フランドルの画家。
Wikipediaピーテル・パウル・ルーベンス

【魯西安納】ルイジアナ

ルイジアナ。アメリカ合衆国の州。
Wikipediaルイジアナ州

【魯魚豕】ろぎょがいし

よく似ていて誤りやすい字。
「魯」と「魚」、「亥」と「豕」とは互いに字体が似ているので、誤りやすいことからできた言葉。
焉魯魚」「焉成馬(うえんせいば)」「魯魚之(ろぎょのあやまり)」「魯魚陶陰(ろぎょとういん)」「魯魚章草(ろぎょしょうそう)」「魯魚帝虎(ろぎょていこ)」「豕之譌(がいしのか)」「焉馬之誤(えんばのあやまり)」「三豕渡河(さんしとか)

【魯鈍】ろどん 

愚かで頭の働きがにぶいこと。
「魯鈍漢」
「愚鈍」

【魯般雲ろはん(の)うんてい

魯の名工の魯般が作った雲間で届く高いはしご。
「雲梯」は雲に届くほど高いはしご。敵城を攻めるのに用いた。
魯般は春秋時代の魯の優れた大工。公輸班のことともいわれる。機械を作るのに巧みであった。魯班ともいう。
魯般之巧(ろはんのこう)

【魯陽の戈】ろようのか

心を込めて事に当たれば、必ず成就できることのたとえ。勢いの盛んなことのたとえ。
「魯陽」は人名。「戈」はほこ。
中国戦国時代、楚の魯陽公が、韓との戦いの最中に日没が迫ったので戈で太陽を差し招くと太陽が少し逆戻りしたという故事から   

【頑魯】がんろ

頑固で愚かなこと。
玩愚(がんぐ)

【鄒魯遺風】すうろ(の)いふう

孔子と孟子の教えのこと。儒教のこと。またその継承者。
「鄒」は孟子の、「魯」は孔子の出身地。「遺風」は後世に残された教えの意。
鄒魯(すうろ)の学」

魯】ついろ

愚かで鈍い。鈍重で間が抜けている。
椎鈍(ついどん)

《字源》

「魚(えつ)
「曰()」は神への祈りの言葉を収める器「口()(さい)のフタの一端を少し開けて中の書を見る形。
「魯」は魚を神に薦めて祈る儀式を示す字。
金文までの時点では、元々めでたいことを表す字であった。
「魯」の甲骨文字。に従うが、金文で「曰()」に従う字が出現する。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】