【屢】 14画 (11) 準1級

交換略字【屡】


[音]
[訓] しばしば

《意味》

しばしば。引き続いておこる意をあらわすことば。しょっちゅう。たびたび。「屢次」

【屢雨】しばあめ

時折さっと降る雨。叢雨(むらさめ)俄雨(にわかあめ)

【屢・屢屢】しばしば 

  1. 数多くくりかえすようす。たびたび。何度も。しきりに。
    「屢屢見る風景だ」
  2. しきりにまばたきするようす。
    「コンタクトレンズを長時間使用してると目が屢屢する」
    ふつう仮名書き

【屢叩く】しばたたく

しきりにまばたきをする。しばたく。
「瞬く」とも書く。通常はこちら。

【屢立つ】しばたつ

(波などが)しきりに起こる。
「台風の影響で波が屢立つ」

【屢鳴く】しばなく

何度も鳴く。しきりに鳴く。
杜鵑(ほととぎす)が屢鳴く季節」

【屢次】るじ

度重なること。しばしばであること。
「屢次の戦争で民衆は憔悴している」

【屢述】るじゅつ

しばしば述べること。
「屢述したとおりにお願いします」
「屢説」

【屢報】るほう

たびたび報道すること。また、その報道。
「屢報によると脱線事故らしい」

《字源》

声符は(る)
は女子の髪を高く()いあげた形。高く重ねる、すかすなどの意がある。

《字体》

初唐標準字体はで、手書きの楷書で長く書かれてきた字体。
「屢」は説文篆文(新附)を楷書体化した字体で、清代の『康煕字典』に採用された字体。
「屡」の草書(口の部分を点2つにまで略)を楷書化した字体。

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