【咫】 9画 (6) 1級


[音]
[訓] ちか
みじか
あた

《意味》

  1. 周代の小尺における長さの単位。一咫は約18㎝。
  2. ちかい。みじかい。わずか。
  3. た。あた。日本の上代の長さの単位。開いた手の親指の先から中指の先までの長さ。

【咫尺】しせき

  1. ごく近い距離。「実家までは咫尺の間だ」
  2. 貴人に接近すること。「咫尺の栄を得る」
  3. 短いこと。簡単なこと。「咫尺の書(=短い書状。短い手紙)」
《咫尺を弁ぜず》しせきをべんぜず
暗くて一寸先も見分けがつかないこと。
身近のこともはっきりつかめないこと。

【咫】

上代の長さの単位。親指と中指とを広げた長さ。
「八咫」「七咫」などの形で助数詞的に用いる。
八咫鏡やたのかがみ
「あた」とも読む。

【天威咫尺】てんいしせき

天子の威光がすぐちかくにあること。天子に近づき恐れ多いこと。

《字源》

声符は「只(し)
「尺」は手を下にして人差し指と親指を股のように開いた形。
周の時代の「尺」は十寸、「咫」は八寸で長さの単位。

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