【斟】 13画 (9) 1級


[音] シン
[訓]
  おしはか
  おもいや

《意味》

くむ。くみとる。おしはかる。

【斟む】くむ

  1. 液体をすくい取って容器に入れる。酒をくみ交わす。
  2. 事情や心情を推し量り考える。親身になっておもいやる。
  3. 思想・流儀・系統などを受け継ぐ。「カントの流れを斟む」

【斟酌】しんしゃく

  1. 相手の事情・心情などをくみとること。手かげん。手ごころ。「被害者の立場を斟酌して裁定を下す」
    斟量(しんりょう)」「酌量(しゃくりょう)
  2. 条件などを考え合わせて、適当に取捨選択すること。参酌(さんしゃく)
  3. 遠慮すること。ためらい。「忠告するのに何の斟酌がいるものか」

【斟酌折衷】しんしゃくせっちゅう

双方それぞれの事情をくみ取って、その中間を取ること。
「斟酌」は事情をくみ取り計らうこと。「折衷」は取捨選択して中間を取ること。

【斟量】しんりょう

おしはかること。
斟酌(しんしゃく)

《字源》

「甚(じん)+(と)「甚(かまど)の上に鍋をかけた形。食物を煮て、柔らかくすること。煮すぎることから、はなはだしい意となる。
汁気のものを「斗(ひしゃく)()み取るのを「斟」、酒をくむを「酌」、その加減を考えることを斟酌という。

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