【曖】 17画 (13)  2級


[音] アイ
[訓] くら
  おお
  かげ

《意味》

くらい。日が雲に包まれてくらいさま。はっきりけじめがつかないさま。

【曖あいまい

  1. はっきりしないこと。確かでないこと。ぼやけていること。また、そのさま。あやふや。
    「態度が曖昧だ」
  2. いかがわしいさま。「曖昧屋(売春婦をおいている家。)」

【曖模糊】あいまいもこ

話の内容などがあやふやではっきりしないようす。ぼやっとかすんでいるようす。
「曖昧」も「模糊」もはっきりせず、ぼんやりしているさま。
朦朧模糊(もうろうもこ)
明明白白(めいめいはくはく)

【曖い】くらい

日が雲に包まれてくらい光が少なく、物が見えにくいようす。はっきりしない。けじめが付かない。

《字源》

声符は「愛(あい)
「愛に、おぼつかなく、ほのかな意がある。
日のかげることを「曖」という。
「愛」(あい)+心」は後ろを顧みて立つ人の形。
それに心を加え、後顧(こうこ)の意を示す。顧みて憂えるさまで、もどかしく不安定な心情をいう。また、ものが立ちこめて不透明な状態にあることをいう。
心を残すという意から、親しむ・情をかける意となり、愛好する・愛でる意となる。
金文を楷書体化するとで、時代とともに簡略化されて「愛」となる。

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