【榑】 14画 (10) 1級


[音]
[訓] くれ

《意味》

  1. 太陽の出る所にあるといわれる神木の名「榑桑(ふそう)」に用いられる字。
  2. [国訓]くれ。へぎいた。皮のついたままの丸太。

【榑】くれ

  1. 切り出したままで皮のついている材木。
  2. へぎ板。材木を()いで作った薄板。屋根()きに用いる。
  3. (たきぎ)
  4. 板材。榑木(くれき)

【榑縁】くれえん

社寺建築で、壁や敷居と平行に板を張った縁側。
切目縁(きりめえん)

【榑木】くれき

板材。平安初期の規格では長さ一丈二尺、幅六寸、厚さ四寸。(くれ)

【節榑】ふしくれ

節の多い材木。

【節榑立つ】ふしくれだつ

  1. 木などが、節が多くてでこぼこする。
  2. 手・足・指などの筋や骨が出ばってごつごつする。

《字源》

声符は「尃(ふ)
「甫(ほ)+(すん)
金文の字形は、苗木の根を包んで手で持つ形で、土に植え付ける意。
それで「尃」は広く施し行う意となる。
「敷・溥」の初文として用いられた。
「尃」の甲骨文字。

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