【疇】 19画 (14) 1級

交換略字【畴】12画


[音] チュウ
[訓] うね
はたけ
  たぐい
  むくいる
  さき
  むかし
  だれ

《意味》

  1. うね。田畑。
  2. たぐい。ともがら。部類。つれあい。「範疇」「儔」に通じる用法。
  3. さきに。昔。時間を表す「昔」「日」「夕」等の前に用いて過去を表す語を作る。「」に通じる用法。
  4. むくいる。「酬」に通じる用法。
  5. だれ(誰)。発声的に用いる。

【疇昔】ちゅうせき

過去のある日。昔。また,昨日。

【疇輩】ちゅうはい

同類。仲間。

【範疇】はんちゅう 

同じ性質のものが属する部類。部門。領域。カテゴリー。
『書経』の「洪範九疇」のから出たcategory の訳語。井上哲次郎の「哲学字彙」(1881年)より。

《字源》

声符は「壽(じゅ)
「壽」の初文は(ちゅう)
は田の疇(うね)で、祝詞を入れる器「口(さい)を添えて、豊作を祈る意。
「壽」は、上に「耂(老)」を乗せている。
「耂」は長髪の人の側身形で、その長髪が垂れている形。
「壽」は、一族の長老が田の(うね)で豊穣を祈る意で、の初文。
「壽()」の甲骨文字
「老」の甲骨文字。
「老」の篆書。
「壽(寿)」の金文。上部は「耂」。下部に「寸(手)を加える字形もある。
「壽(寿)」の篆書。

《字体》

旁の部分「壽」の初唐標準字体はで、手書きではこの形がよく書かれてきた。
その草書を楷書体化したものが「寿」
『倭楷正訛』
(太宰春台)
日本では江戸時代には一般的であったようで、『倭楷正訛』(太宰春台)に記載。
「壽」の部分は複雑ですが、縦から順に分解して「(さむらい)のフエは一(インチ)」と覚えましょう。

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