【聳】 17画 (11) 1級


[音] ショウ
[訓] おそれる
  つつし
そびえる
そばだ
そびやかす
すすめる

《意味》

  1. おどろいて棒だちになる。おそれる。
  2. つつしむ。
  3. そびえる。そばだつ。棒だちになる。たてに高くそびえるさま。
  4. すすめる。「慫・奨」に当てた用法。

【聳懼】しょうく

棒だちになってこわがること。
「竦懼」とも書く。

【聳峙】しょうじ

山などがそびえ立つこと。
「聳立」

【聳然】しょうぜん

  1. 高くそびえるさま。
    「聳然として屹立きつりつする」
  2. 恐れすくむさま。

【聳動】しょうどう

おそれ驚いて動くこと。また、驚かして動揺させること。
「世間の耳目を聳動する出来事」

【聳立】しょうりつ

高くそびえ立つこと。
「聳峙」

【聳り立つ】そそりたつ

高くそびえ立つ。高々と立つ。
「聳り立つ峰」

【聳つ】そばだつ

他よりもひときわ高く立つ。険しくそびえる。
「峙つ」とも書く。

【聳える】そびえる

山・建物などがひときわ高く立つ。そそりたつ。
「東京都庁が聳える」

【聳やかす】そびやかす

  1. 高くなるようにする。そびえるようにする。
  2. 〈「肩を聳やかす」の形で〉いばって肩を高くあげる。他を威圧するような大きな態度をとる。

《字源》

声符は「從(従)(しょう)
説文によると生まれながらにして耳が聞こえないことを「聳」という。
「そびえる、そばだつ、たかい」意は「崇」に当てた用法。
「おそれる、つつしむ」意は「悚・竦」に当てた用法。
「すすめる、のぞむ」意は「奨」に当てた用法。
 
「從の新字体は「従」、本字は「从」で二人が前後する形。
それに歩行を表す「辵(辶)(ちゃく)を加えた形が「從」
「彳(道の意)+(すすむ意)「辵」で、左端に寄せられて「辶」に変化します。
つまり「從」と書いてもよい漢字(国字として存在しますが)。
「從」の甲骨文字。「从」の形である。
「從」の甲骨文字。さらに「彳」がついた。
「從」の金文。さらに「止」がついた。

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