【臠】 25画 (19) 1級


[音] レン
[訓] きりみ
  きりにく
  みそわな(す)

《意味》

  1. 細かく切れめを入れて、もつれた肉。切り身。こまぎれの肉。また、肉をこまぎれにする。
  2. [国訓]みそわす(みそなはす)。ご覧になる。見るの敬語。古い訓の例はなく、(バン)の近世の誤用であるという。

【臠す】みそなわす

神・天皇などがご覧になる意の古風な尊敬表現。
(バン)の誤用から。

【一臠の肉を嘗めて、一鑊の味を知る】いちれんのにくをなめて、いっかくのあじをしる

一切れの肉を味わってみて、その料理の味を知る。一部分をもって全部を察知する。
「一臠の肉」は一切れの肉。「一鑊」は一つの鍋全体。
『淮南子(説山訓)』より

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