[音] | ゼン |
[訓] |
《意味》
「苒苒」「荏苒」といった擬態語に用いられる漢字。
【苒苒】ぜんぜん
「2.3.」の「苒」にあまり意味はなく、音のイメージを借りた擬態語と考えられる。「苒」の意に「のびのびになるさま」とあるが、「苒苒」「荏苒」の意から逆算しているに過ぎない。
【荏苒】じんぜん
何もしないで、月日がいたずらに過ぎていくようす。
また、物事がはかどらずのびのびになっていくようす。無為に。
「荏苒と日を送る」
「荏」「苒」ともに「荏苒」に通じる意味はあまりなく、音のイメージを借りた擬態語と考えられる。「苒」の意に「のびのびになるさま」とあるが、「荏苒」の意から逆算しているに過ぎない。
《字体》
「冉」の部分は、「」のように上の横画も左右の縦画を貫くのが、唐代より楷書では普通。