【蠹】 24画 (18) 1級


[音]
[訓] きくいむし
しみ
  むしば
  そこなう

《意味》

  1. キクイムシ。虫の名。木材・樹木の芯を食い破る。
  2. シミ。衣服や本を食い破る虫。

【蠹】きくいむし

  1. キクイムシ科の甲虫の総称。体は一般に黒褐色の円筒形でかたく、体長1~9㎜。幼虫・成虫とも樹木の皮下や材部を食害する。
    Wikipediaキクイムシ
  2. 甲殻綱等脚目の節足動物。体は黄白色の円筒形で、体長3㎜内外。木造船の船底や海中の木材を食害する。
「木食虫・木蠹虫」とも書く。

【蠹魚】しみ

シミ科の昆虫の総称。体長10㎜前後。体は細長く、尾端に二本の尾角と一本の尾毛がある。体は銀白色の(うろこ)におおわれ、長い触角をもつ。和紙・衣料・穀類などを食害する。しみむし。
Wikipediaシミ   
「とぎょ」とも読む   
「紙魚・衣魚」とも書く   

【蠹害】とがい

  1. 虫が物を食害すること。
  2. 物事をそこない害すること。また、その者。
蠹毒(とどく)

【蠹魚】とぎょ

  1. シミの別称。和紙・衣料・穀類などを食害する。
  2. やたらに本を読むばかりで、その真意を知ることができず、これを活用する才のない者。
「しみ」とも読む。 

【蠹毒】とどく

  1. 害虫がむしばみそこなうこと。
  2. 物事に害毒を与えること。また、その害毒。
蠹害(とがい)

【書蠹】しょと

  1. 書物を食い荒らす虫。しみ。
  2. 読書ばかりしている人。また、書物の内容を鵜呑(うの)みにするだけでその意義を理解しない人。書物虫。書厨(しょちゅう)
蠹魚(とぎょ)

《字源》

「橐(たく)の省略+(こん)
「橐は穀類などを入れるための袋。
その穀物を食い荒らす虫が「蠹」
ちなみに「橐」「石」の部分を除いた字の最初の形は「東」
「東」は上下をくくって結んだ袋の形で、「東」がのち方位の東西の意味のみに用いられるようになって、元の意味を保存するために声符「石」を加えた「橐」が作られた。
「橐」の篆書。
「蠹」の篆書。
「東」の篆書。

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