【諂】　15画　言（8）　1級

《意味》

へつらう｡人の気に入るようなことをいってこびる｡おもねる｡

【諂笑】てんしょう

おせじ笑いをする。卑屈な態度で､つくり笑いをしへつらうこと｡

【諂諛】てんゆ

こびへつらうこと。
｢阿諛(あゆ)｣

【諂う】へつらう

相手の気に入るように振る舞う。機嫌をとる。おもねる。媚(こ)びる。

【讒諂面諛】ざんてんめんゆ

他人の悪口を言ってこびへつらうこと。
｢讒諂｣は悪口を言い、へつらうこと。｢面諛｣は人の面前でこびへつらうこと。

《字源》

本字は｢讇｣で｢閻（えん）｣声。
｢諂｣はその省略形。
｢臽｣は人が穴に陥る形。
｢｣が人、｢臼｣の部分が落とし穴で、落ちた人がはい出せぬよう下向きに打った杭（逆茂木(さかもぎ)）が落とし穴の壁面に並ぶ。
：｢臽｣の篆書。