【轂】 17画 (10) 1級


[音] コク
[訓] こしき
  くるま
  あつめる
  しめくく
  す 

《意味》

  1. こしき。車輪の中心にあるまるい部分。ここに()があつまり、その中を車軸がつらぬき、車体と車輪とが接合している。
  2. くるま。車両。
  3. あつめる。しめくくる。

【轂】こしき

牛車などの、車輪の中心の太く丸い部分。そこに()があつまり、中を車軸が通っている。

【肩摩轂撃】けんまこくげき

人や車の往来が激しいこと。混雑していること。
人の肩と肩が触れ合い、車の(こしき)と轂とが打ち合う意から。

【車轂】しゃこく

車のこしき。

【推轂】すいこく

官職などに就くようにとりもつこと。推挙。推薦。
車のこしきを押して車を進める意から。

【輦轂】れんこく

天子の乗り物。
「輦」は手車。
《輦轂の下》れんこくのもと
天子のいる都。皇居のある土地。首都。輦下(れんか)

《字源》

声符は(かく)(こう)+(しゅ)で、穀物を打って脱穀する形で、籾殻(もみがら)を表し、中が空虚な物を意味する。
「轂」は中空の軸の外に()が集まるこしきを意味する。

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