【鳧】 13画 (2) 1級

減画略字【鳬】


[音]
[訓] かも
けり

《意味》

  1. のがも。かも。水鳥の名。まがも。互いにくっついて群れをなし、雄は灰色で頭から首にかけて緑色。あひるの原種で、形は、あひるによく似ている。
  2. けり。水鳥の名。形はしぎに似ていて、湖沼などの水辺にすむ。
  3. けり。物事の結着。きまり。過去の助動詞「けり」にあてて用いられる。「鳧をつける」。

【鳧】かも

  1. カモ目カモ科のうち、ハクチョウ類・ガン類・アイサ類を除いたものの総称。中形の水鳥。
    Wikipedia
  2. 勝負事などで、くみしやすい相手。また、だましやすい相手。
「鴨」とも書く。

【鳧】けり 

  1. チドリ目チドリ科の鳥。ハトほどの大きさ。
    Wikipediaケリ
    「計里」とも書く。
  2. 物事の結着。きまり。
    「鳧をつける」
    過去の助動詞「けり」にあてて用いられる。

【鳧趨雀躍】ふすうじゃくやく 

喜んで小躍りするさま。
「鳧趨」はかもが小走りに歩くことで、このときからだが左右に揺れ踊るように見えることから。「雀躍」はスズメが踊る意。
欣喜雀躍(きんきじゃくやく)」「手舞足踏(しゅぶそくとう)

【越鳧楚乙】えつふそいつ 

場所や人によって同じ者でも呼び名が異なるたとえ。
「越」「楚」は国名。「鳧」はかも。「乙」はツバメの意。
鴻が空高く飛ぶのを見て、越の国の人は鳧と言い、楚の国の人は乙であると言った故事から。

起鳧挙】ときふきょ

すばやいことのたとえ。
「鳧挙」はカモがパッと飛び上がる意。
「兎()(かも)挙がる」が書き下し文。

《字源》

「鳥人」
金文の字形は、「鳥」の後に小さく「人」を加えており、鳥形霊の観念を示す字と思われる。
カモのような渡り鳥が時期によって行ったり来たりすることから、先祖の霊の化身として(まつ)られた。
「鳧」の金文。

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